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2009年5月13日 (水)

マジックと私―①―  三上 直

 「先生、マジック、やって。」

 小学校5年生の男の子に言われて、

「それじゃあ。」

とトランプを出す。シャッフルして大体同じくらいにトランプを四つに分ける。おまじないをかけると、それぞれの一番上のカードはすべてA(エース)だった。

 男の子は驚いて、

「もう一回。」

と言う。同じことをやって見せる。やっぱり驚いて

「へえー、どうして?教えて、教えて。」

 マジックは種明かしをしてはいけないという原則がある。だから、私はすぐには教えない。

「このマジックのタネを一週間考えてごらん。それでもわからなかったら教えてあげるよ。」

 マジックのタネは驚くほど単純である。タネはマジックの一つの要素に過ぎない。大事なのは不思議に見せる技術である。何故、不思議なのか、その理由を考えて欲しい。もっと言えばわからなさを味わってほしいのである。

 さて、一週間後、その子がたずねてきたとき、私は、種明かしはもちろん、手順、手の動き、間のとり方などを詳しく説明する。

「君が練習して上手にできるようになったら、友だちに見せてね。でも、一つ約束して。種明かしはしないようにね。すぐには。」

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