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2009年6月 5日 (金)

教え子Rさんの思い出――三上直

 マジックは見るもの楽しいが、やるのはもっと楽しい。称賛を受ける喜びと人のために行動する喜びを感じることができる。
 

Rさんは小2の女の子で、心臓病のために胸にペースメーカーをつけて生活している。1学期半ばに院内学級に転入した。

  彼女は院内学級に行くのがとても楽しみで、朝、登校前になるとそわそわしていた。
 いたずら好きではじけるような笑顔の子だ。

  彼女は担任の私のいすの上に鉛筆を数本乗せる。私がそれに気づかぬふりをして座ってあっと驚いて立ち上がる。その姿に、Rさんをはじめ低学年の女の子がどっと笑う。たわ
いないいたずらだけれど、又なんと気持ちのよいいたずらだったか。
 

  退院を祝うお楽しみ会でRさんはマジックをした。いわゆるカード当てでなかなか手の込んだマジックだ。順番を間違わないように真剣な顔でトランプを扱っている。13枚目を開けると見事、選ばれたカードだった。

見ていた友達、保護者や看護師さん達がそろって「すごーい」とほめたたえた。うまくできたことと、喜んでもらえたことの喜びで、Rさんは天使のような笑顔になった。
 

  翌年3年生になってすぐに再び入院し、そしてまもなく亡くなった。知らせを聞いて駆けつけた。

  病室でほほにそっと触れた。ほほえんでいるようだった。
 Rさん、最後まで笑顔をありがとう。

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※6月例会

6日(土)13時15分から

女性会館(東別院下車東へ3分)

一流カードマジシャンによるカードマジックのレクチャー

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