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2011年9月17日 (土)

NHKスペシャル「脳は甦る」から―脳卒中治療はここまで来た―

  4日のNHKスペシャル「脳は甦る―脳卒中・リハビリ革命」を録画しておいて見た。リポーターは、自らも脳卒中でリハビリ経験を持つ、元NHK解説委員の藤田太寅さん。

 鹿児島大学医学部の川平教授が、脳卒中の画期的なリハビリ法を開発して大きな反響を呼んでいるというので、霧島にあるリハビリセンターを訪ねた。

 藤田さんは左手の親指と人差指で輪を作ることができない。川平教授が人差指のマッサージを1分余りすると輪ができるようになった。信じられないような成果だ。

 川平教授は、アメリカの国立衛生研究所に留学中から脳卒中のリハビリ法の研究に取り組み、10年余りかかって少しずつ開発したものだという。

 脳卒中によって、脳の指令が腕や指まで届かなくなったり、弱かったりするので手の筋肉を動かせないということが起こる。脳には新しい回路を作って何とか伝えようとする機能があるというのだが、それを上手に刺激して手助けしてやらなければ手の筋肉は麻痺したままになる。 川平教授は、その刺激とマッサージの方法を開発したのだ。

 脳卒中の後リハビリをしても、6ヶ月するとそれ以後は回復が期待できないといのが半ば常識であったのだが、それを覆す画期的なリハビリ法である。

 手や指を動かせないときは、脳全体が働いているが、動くようになると必要な部分だけが働くようになるということが頭に被る器械(光トポロジーか?)で確かめられた。

 川平教授のリハビリ法は全国の関係者から注目されて講習会に集まって来るという。いくら勝れた方法でも、ひとりの人間が担当できる患者数は限られるから全国に広まるのが待たれる。

 ところが川平教授のリハビリ法も万能ではなく、非常に重症の人や何年も経過した人などで効果が現れない人もいる。そんな人の機能を回復させる別の方法が研究されているというのだ。

 それは脳科学の力を借りるもので、手を動かすときに使われる脳波と同じものを脳波測定の器械を使った訓練によって出せるようにし、手の機能を回復させるという研究である。この訓練によって6年も手指の機能を失っていた人の機能が回復しつつあるというレポートがあったが、この研究はまだ途上であるという。

 次に、リハビリを行う時に周りの人がとるべき大事なことが紹介された。アメリカのUCLAのブルース・ロブキン教授の研究である。それは「褒める」ことでリハビリの効果が高まるというものである。

 褒めると、脳の報酬系が刺激されドーパミンが放出される。それが脳を活性化させるというのだ。例えば、歩行訓練をして前日より改善されたらすぐ褒めてあげるのがよいという。

 これに関連してカルフォルニア工科大学の下条教授は、褒めるに当たって大事な点が2つあるという。それは、

  ・改善点を具体的に挙げて、良くなったら褒めること。

  ・その場ですぐに褒めること。

 である。

 この褒める効果は何もリハビリだけではなく、教育や躾けの場でも使えるだろう。

  また、カンザス大学のキャサリーン・シェングスコン準教授の研究によると、リハビリをしてすぐ寝ると効果があがるということがわかったそうだ。年寄りでも脳卒中になると、睡眠紡錘波という脳波がよくでるようになり、リハビリ効果を高めるのだという。これなど勉強してすぐ寝ると効果があるというのと同じだ。

 結論として、脳には失ったものを回復させる力が備わっていてそれを如何にうまく引き出していくかが大事だということである。脳科学の進歩によって脳卒中からの回復にも希望が出てきたということである。

 

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