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2012年4月22日 (日)

マジックと脳の働きについての興味深い本

先日、朝日新聞の書物の広告で面白そうな本を見つけた。題名は「脳はすすんでだまされたがる」で、副題が「マジックが解き明かす錯覚の不思議」と書いてあった。著者は、スチーヴン・L・マクニックとスサナ・マルティネス=コンデで、サンドラ・ブレイクスリーがまとめたもののようだ。発行は角川書店で2100円である。

 コピーには、「コインが消え、鳩が飛び出す。マジックは古来人間の脳機能を熟知して、その裏をかくことで発達してきた。神経科学の見地から脳がだまされるプロセスをやさしく解説」としてあった。

  2100円という値段に躊躇したが、たまたま栄地下街の丸善書店に立ち寄ったらあったので買った。まだ、読みかけたところだが、大変興味深い。というのも、2人の脳神経学者が、世界中を旅行して、数多くの一流マジシャンに会い、トリックを学び、さらには、マジックショーを企画し、ハリウッドにある世界的に有名なマジックキャッスルで本物のマジシャンのオーディションを受けたのだ。そして世界で初めてニューロマジックの科学を作り上げるのだ。それを詳細に書いてある。

  二人はアリゾナ州フェニックスにあるバロー神経学研究所(BNI)の神経科学者で、スチーヴは行動神経生理学研究室長、スサナは視覚神経科学研究室長である。二人は、ニューロンと呼ばれる個々の神経細胞からなる脳が、一人称の経験の感覚、すなわち、意識性を生み出す過程に興味を抱いているそうだ。ニューロンが相互につながって特定の回路を形成し、意識性が生まれる。これがどのようにして起こるのかは究極の科学的な謎であり、神経科学は今まさにこの謎を解こうとしている。(P.5)

  いったいニューロンのつながりがどのようにして意識を作り出すのかということは知りたいところである。 

  序の冒頭に、次の警句が書いてある。

 クラークの第3法則―「高度に発達したテクノロジーは魔法(マジック)と見分けがつかない。

 ニ―ヴィンの法則―「高度に発達した魔法(マジック)はテクノロジーと見分けがつかない」

  これは誰にでも納得のいくところであろう。コンピューターの発達によってもたらされた高度のテクノロジーは、まるで魔法の世界と同じである。それは日々のテレビコマーシャルをみていてもわかることだ。

  マジックは、私は、アナログの世界だと思うのだが、非常に訓練されたスライハンド・マジシャンのマニュピレーションやイリュージョンの世界はテクノロジーと見分けがつかない。

  マジックの世界では、種明かしをすることはいけないとされている。しかし、この本によると、世界ではアマゾンサイトで「magic」と検策すると何と75000冊もヒットするという。Youtubeでもほとんどすべてのマジックのトリックが見られるという。

  そのマジックが脳のどういう働きとどのようにかかわっているのか、わくわくしている。

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