夏山 薬師岳から浄土山(立山)縦走記
7月22日名古屋出発。朝起きの苦手な私にはキツイ。マイクロバスで北陸道から富山へ。うつらうつらしているうちに登山口の折立へ。
昼食をすませ、いよいよ登山開始。今日は太郎小屋まで約1000mの登りだ。登り一遍のつらい初日だ。あえぎあえぎニッコウキスゲやちんぐるま、ごぜん橘、などいろいろ高山植物に助けられながら4時ごろ2330mの太郎小屋到着。まずはビールで乾杯。いつもは北アルプスの大パノラマが見られるのに一面ガスが立ち込め視界はゼロ。雨にたたられなかっただけ良かった。
2日目も一面ガスの中。6時に太郎小屋出発。今日は薬師岳2926mに登頂してスゴ乗越小屋までアップダウンの繰り返し。薬師山荘のあんみつでコーヒータイム。大汗かきかき薬師山頂へ。
ここは、50年ぐらい前、愛知大学登山部の大量遭難があった山。遭難碑がしっかりと立っていました。山頂には金色のお薬師さまが小屋の中に安置されていました。ザレた急坂や大きな石のごろごろした岩稜を緊張して越え北薬師から間山へ。今年はいつもより雪渓がまだしっかり残っていて金作カールなどスキー場のようであった。時々ガスがかかりいまいち晴天に恵まれなかったけど、黒部川が眼下に、北アルプスの峰々をみながら2250mスゴ乗越小屋まで700mぐらいの下り。3時ごろに到着してビールで乾杯。小さな小屋で2段棚の下で雑魚寝。
3日目は、またガスの中。かなり下がったので、ハイ松の中をスゴの頭、越中沢岳、鳶山を越え2458m五色ガ原山荘へ。高山植物や雷鳥の親子、ときどきガスの中からあらわれるアルプスの大パノラマに歓声。つらい登りと時々の休憩。いっぱいの水のおいしいこと。わずかのきゅうりやおやつのおいしいこと。至福のひと時。
いつもなら、小屋付近に高山植物が咲き乱れているのに、今回はまだ雪解け中で余り咲いていなかった。
小屋の楽しみはお風呂。お湯をかぶるだけのお風呂だが、2日間汗だらけの体には最高に幸せ。ますますビールがおいしい。夕方ガスが取れ、みんなでゆったりと地図と見比べながら北アルプスの大パノラマにいつまでも見とれていた。
4日目早朝5時半出発。今日は、立山の室堂に下山の日。獅子岳、鬼岳、竜王岳、浄土山のアップダウンを繰り返し、眼下の黒部湖をみながら、多くの雪渓を慎重に超えました。 下界では味わえない寒さや、まだ残っている自然、4日間の山頂の縦走の楽しい思いを惜しみつつ12時ごろ室堂ターミナルに
無事到着。
そこは大勢の国際色豊かな観光客がまだ残っている雪渓にたわむれていた。
―Y.O―
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