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2013年2月20日 (水)

伝統芸南京玉すだれの形の作り方を探したが

「南京玉すだれ」という芸がある。竹で編んだ筆巻きのようなものを使って、歌いながらいろいろな形を作っていくというものである。

   ア サテ サテ 

   サテも南京玉すだれ ちょいと伸ばせば

   浦島太郎の 魚釣り竿にさも似たり

 と唄って、釣り竿状に伸ばすのだ。

   魚釣り竿が お目に留まれば 元へと直す

   ア サテ サテ 

   サテも南京玉すだれ ちょいとひねって ちょいと伸ばせば

   富士のお山は日本一

 ここで富士の形を作ってみせる。

 ユーモアに溢れた面白い芸である。

 この南京玉すだれは、発祥が合掌造りで有名な富山県の五箇山だという。ここには、「こきりこ節」という民謡がある。小学校の音楽の教科書にも採用されている有名な唄である。その伴奏に使われたのが「ささら」という楽器だ。この「ささら」を使っての「網竹踊り」が南京玉すだれの原型である。

 平安時代に伴奏として使われてきた「ささら」が、江戸時代に独立して一つの芸となった。旅芸人や富山の薬売りが客寄せとして道端で歌ったのが南京玉すだれだと言われる

 「南京玉すだれ」の呼称は、放浪芸人が口上の中で、「唐人阿蘭陀南京無双玉すだれ」と言っていたのが、いつのまにか省略されて南京玉すだれとなったのだ。だから、中国の南京とは何の関係もないのである。(南京玉すだれ入門 花丘奈果著 鳥影社刊)

 この鳥影社の本は南京玉すだれと腹話術について書いてあるが、中には唄と写真が載っているだけで、どこにも南京玉すだれの形の作り方の説明がない問いまことに間の抜けた、人を馬鹿にした本である。それなのに名古屋市の図書館には4冊も購入されている。 

 南京玉すだれの「形の作り方」を知りたいと思って、インターネットでいろいろ調べたがyoutubeにも演技の動画はたくさんあるが、形の作り方の動画はない。また、書籍にも作り方が載っているのはない。

 富山県立図書館が南京玉すだれの文献調査をしたPDFがあるが、それによると「形の作り方」についてはどの文献にもないそうだ。

 南京玉すだれのような有名な芸は何も秘密にする必要もないはずだがどうして形の作り方を紹介しないのか不思議でならない。

                         ―H.S.―

                    

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