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2013年3月17日 (日)

日本人のマスク好き―②―

BBC(英国放送協会)が1999年5月に取り上げものだ。(Japan's war on germs and smell)欧米人からみれば「潔癖性」とも映る、日本人の「キレイ好き」と関連づけている。

 日本を訪れる外国人が目にして驚くのは、「白い綿のマスクをかけて街をあるく人々の光景」といった具合に、マスク着用の習慣を紹介し、バイキンに対する異常な恐怖感の現れと結論つけているという。

 似たような例として、公共の水道で手を洗った後、蛇口のハンドル部分にも水をかけるという行為、抗菌加工の文房具、防臭加工した衣類などが紹介されていたそうだ。

 言われて見れば、どれも納得することで、私たちは確かにキレイ好きである。江戸時代に日本に来て旅行をした外国人も日本人のキレイ好きに感心している。

 キレイ好きがいつの間にか高じて過度に神経質になっていると問題になったこともあった。あまりに清潔にするのでアトピーなどのアレルギー疾患が増えたし、花粉症もその一つと言われている。

 1998年のニューヨークタイムズは、アメリカ人の感染予防に対する認識の低さを嘆き、日本では風邪の季節に人混みでマスクを付けていることに触れ、アメリカ人はそこまで礼儀正しくないのでアメリカ国内でマスクを見ることはないだろうと述べているそうだ。これなどはよい評価をしていることが分かる。(P.28~29)

 2009年のジャパンタイムズ紙「Getting a glimpse behind the mask」は日本在住の外国人に日本のマスク事情とマスク着用の習慣を解説している。そして、「マスクはインフルエンザ予防にはならないが、罹患者が掛けることによって他者への感染防止になると述べているそうだ。2008年9月からマスク業界大手の興和株式会社のマスク販売が前年比1.5倍となり、その理由の72%がインフルエンザ予防であったという。

 ところでマスクの着用がインフルエンザの予防になるのかという点についてこの本は第2章で西欧での考え方や日本での考え方を詳しく紹介している。それを読むと、感染者がマスクをするのは60%から70%ぐらいは、飛沫が飛び散るのを防ぐ効果が考えられるとしている。

 しかし、健康な者がマスクを予防のために掛けても効果はないという。それはマスクによってウイルスなどの侵入を防ぐほどのマスクはないということである。

 厚生労働省の指導も以上のような考えに立っているそうだ。感染者は「不織布マスク」を着用するのが適切であるとし、高性能ろ過作用のあるN95マスクは医療関係などでの着用を勧めている。

 非感染者のマスク着用は、「ウイルスの吸い込みを完全に防ぐという明確な科学的根拠はない」 としている。流行時には人混みに行かない、手指などをきれいに洗うことを勧めている。

 感染者が外に出るときに、やたらにウイルスをまき散らさないためにもマスクを着用するという習慣はよいことだと私は考える。

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