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2014年5月18日 (日)

なごや弁で書かれた面白い話―①―

河村名古屋市長は名古屋弁でしゃべるのを売り物にしている。最近は名古屋弁丸出しで話す人は少なくなったので一つのセールスポイントになっている。


 私が子供の頃は、大抵の人は名古屋弁で話していた。名古屋弁と言っても地域によって少しずつ違っていた。きれいなのは語尾に「えも」がくる上町の名古屋弁であった。近所にそのきれいな名古屋弁を話す松田さんという女性がいて、何時も上品だなあと思って聞いていた。その他の人は、下町というか、百姓や商人の名古屋弁を話していた。

 そんな下町の名古屋弁での会話を書いたものがあった。書いた人は河村光恵さんで、「光恵の書いた面白い話」の中に見つけた。

 河村さんが初めて敬老パスを貰って嬉しくて市バスに乗ったときの話である。題名は「バスの中で名古屋弁を話す人に出会って」(読みやすいように、原文の句読点などを修正してある)

 バスに乗ったら、知ってるOさんが笑ってみえたので、名古屋弁でいろんな話をして笑いました。Oさんは、大家さんのことを話されました。

 「今はよー、じだゃーが変わったもんだね!お寺さんも普通の大家さんと一緒で、きっついこと言やーすで、びっくりこいたあ!そんなもんかねえ」と、言われたのです。
 
 私は、「そおーんなもんだよお!・・・私もいっぺんびっくりこいたことがあったもんね!」と言ったら、Oさんが、「なーにがあったの?はなゃーてえ」と言われたので、私は弟に取りついたお化けの話しをしました。

 「私の弟の寝とるとこにねえー、女の人と分かるお化けが出たんだと―。不信心な弟は、それがなんだかわからなんだもんでねえー、悩んで、だゃーぶんたってから、お化けだと気がついたんだって。

 そんでどっかしらんで、拝む人に見てもらったんだとおー。そしたら成仏しとらっせん霊が拝んでほしい!と言っとらっせるで、お寺さんで拝んでもらやーと言わしたんだと。そんだもんで、弟はおっ様を頼んで拝んでもらったんだってえ・・・それからはパタっと出んくなったんだってえー。・・・・そのお化けねえ、来るときは金縛りにしてねえー。帰る時は、コツコツ、コツコツと足音をたてて帰って行くんだってえー」

「ほん、ほん・・・そんでえー」

「そういうことがあって、弟は考えたんだわ・・・自分のご先祖にもねえー、成仏しとらっせん仏さんがござったら、いかんでしょー。しょうがにゃーでえー、何でもええで、ご先祖さんをひっくるめて、おっ様を頼んで、親戚じゅうを呼ばって、拝んでもらうことにしたんだわあー。 
 
 私も供養に呼ばれたもんで行ったの。そんで、おっ様の供養のお経が済んだもんでねえー、ごっつおーを食べてござるおっさまに聞いたんだわあー」

「なあーにを、聞きゃーたあー?」

             ―つづく―
               H.S

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