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2015年3月 2日 (月)

ラスベガスマジックショー鑑賞旅行記 

 アメリカ上陸5日目、ラスベガス研修最終日です。最終日はMac King Comedy Magic Showとお待ちかねのDavid Copperfield Showです。最初は、Mac King氏、年齢も出身地もあのランスバートンと同じで、高校時代ランスバートンと一緒に地元ケンタッキーでマジックをやっていたらしい。安い、楽しい、わかりやすい、三拍子そろった愉快なコメディーマジックショーである。

 

 コメディーショーといえば抜群の語学力が要求され、一般の日本人観光客には縁遠い存在となりがちだが、このショーに限っては語学力無しでもそれなりに楽しめる。なぜなら、タイトルにこそ Comedy という文字が含まれているが、このショーは 「コメディーショーにマジックが加わったショー」 ではなく、「マジックをおもしろおかしく、コメディー風に演じるショー」 であり、お笑いの対象となる部分そのものがマジックであるからだ。

 

 おかっぱ頭の自称・ポールマッカートニーこと Mac King 氏が、とぼけた表情で次から次へと滑稽なマジックを披露する。 おもちゃの釣り竿から糸を垂らし、その糸を客席側に投げるそぶりを見せた瞬間、糸の先にはどこからやって来たのか紙でできた金魚が。そしてその金魚を口に入れたかと思うと、今度は生きた本物の金魚が口から吐き出され、コップで泳がせてみせる。
 

 

 マジックそのものもさることながら、自分がマジシャンであると同時にコメディアンであることを常に意識しているのか、おどけた表情で観客を笑わせることに余念がない。動物や人間を消してしまうような大規模なイリュージョンも見応えがあるが、このショーにはそれら大規模ショーにはない一種独特な雰囲気が漂っている。

 会場も非常にすばらしい。すばらしいといっても規模が大きいとかハイテク装置がふんだんに使われているという意味ではない。
日本でいうならばさしずめ浅草の演芸場といった感じの場所だ。入口やステージ周辺が色あせた赤レンガで造られており、そこには古き良き時代のラスベガスの芸能文化が染み付いている。
 

 

 適度なサイズも心地よい。椅子を無造作に並べただけの客席キャパシティーは、わずか 200席ほどだが、それが絶妙な雰囲気をかもし出しており、これよりも広くても狭くてもこの種のショーは盛り上がらない。ステージの幅もわずか 5メートルほどだが、コメディー系のワンマンショーにはまさにピッタリのサイズといってよいだろう。
 
 

 

 なお、この会場、夜間は Improv に使われるため、このショーは昼間に行なわれる。つまりナイトショーではなく、アフタヌーンショーということになる。サインも写真撮影も気軽に応じていただき、Mac King氏の人柄の良さがにじみ出るショータイムであった。

 

 さて研修最終日の最後にふさわしく、カッパーフィールドショータイムである。ラスベガスでマジシャンといえばランスバートンやシークフリッド&ロイが有名だが、世界的にみればカッパーフィールドの方が格上だろう。カッパーフィールドは2~3ヶ月のペースでラスベガスにやってきて1~2週間の短期公演を繰り返してるとの事で今回はとてもラッキーであった。

 

 これまで長い間、ラスベガスにおけるカッパーフィールドの公演会場はシーザーズパレスだった。しかし、シーザーズパレス内の改装工事など物理的な理由もあり、昨年の後半から MGMグランドへ舞台を移した。
 
「シーザーズとの契約を完全に打ち切り MGMと長期契約を結んだのではないか」 との憶測が飛び交っているが、真相は定かではない。

 

 いずれにせよ今回のシリーズは、 MGMグランドホテルのハリウッドシアターで行われており、次回も同じ会場で行われる予定だそうだ。 MGMのハリウッドシアターは意外と狭い。座席配置にもよるが、そのキャパシティーは 500700人で、同じMGM内にある巨大な EFXシアターに比べると3分の1程度の規模しかない。
 

 さて今回の公演を観ての感想だが、相変わらず芸が多彩で "さすがマジック界の第一人者" という印象を受けた。古典的な小技から、彼自身がちじんだり、会場から選んだ客が宙に浮いたり、車の出現など大技まで披露してくれる。
 

 また、生きたアヒルを消したり出したりするマジックで、同じ演技をスローモーションを再現し場内を爆笑の渦に巻き込むシーンも印象的だ。今回のメインは自分の生い立ちや想い出、そこに登場する友達のアッレクスや宇宙人。この宇宙人が動いたり、おしゃべりをしたり、最後は宇宙船に乗船して帰ってしまうようなストーリー的なマジックであった。そして最後は巨大化したアレックスが何もない空間から出現する。

 

 さすがパフォーマンスが洗練されていて、約 90分間ほとんど最初から最後まで彼が主役を演じる。それでいて芸と芸の間のつなぎがスムーズなのはさすがといった感じだ。あえて難点を挙げるならば言葉の問題か。トークの部分がかなりあり、英語が苦手な者にとっては少々フラストレーションを感じる可能性があった。

この カッパーフィールドのショーは、すでにほとんどのマジックショーを観てしまった者や、至近距離で高度なテクニックを観たいという者など、どちらかというとリピーターやフリークにお勧めといった感じだ。先生は1回見れば充分と言われたが、何度でも見たくなる、また日本での公演を期待したい。うして夢のようなラスベガスマジック研修日が終了してしまった。

 

                 小澤

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マジック・雑感」カテゴリの記事

コメント

良かったですね!

投稿: 鍋の華 | 2015年3月 3日 (火) 13時52分

掲載期間が長いことは良いことですね。さすが小澤さん!頑張ってくださいね。

投稿: 鍋の華 | 2015年3月 5日 (木) 10時26分

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