書籍・雑誌

2013年8月23日 (金)

「乳酸菌生活は医者いらず」から

藤田紘一郎東京医科歯科大学名誉教授の「脳はバカ、腸はかしこい」を読みたいと思って図書館に予約をしてあるのだが、ちっとも順番が回って来ない。500名以上の予約待ちなのだ。

 先日、たまたま本屋で見ていて、同じ著者の「乳酸菌生活は医者いらず」という本を見つけた。私は13年以上前からカスピ海ヨーグルトを培養して食べているので乳酸菌には興味があった。

 以前にも書いたことがあるが、現在は調整豆乳を使って培養している。牛乳と比べてどちらがよいのかは全く分からない。牛乳より豆乳の方が良いと聞いたのでそうしただけである。

 上記の本はまだ今年の5月に出たばかりなので、「脳はバカ、腸はかしこい」より新しい知見が入っていると思って買ったのだ。

 前書きのところに興味深い記述があったので取り上げることにした。藤田教授は40年にわたる腸内細菌の研究と自らの実践から「乳酸菌生活をしていれば、健康になれ、医者はいらない」と結論づけている。

 腸と腸内細菌についての研究が世界的に急速に発展し、新しい発見がされているというのだ。

 私が高校の頃は、腸は消化管として働くことを学んだが、単に栄養を吸収するだけでなく、腸内細菌がいろいろなビタミンを合成しているのだそうだ。腸内細菌はそれだけではなく、「脳内幸せ物質」であるドーパミンやセロトニンの前駆物質を作り、それを腸から吸収して脳に送り届けているのだという。(P.1)

 また、腸には体内免疫細胞の70%もがあって、腸内細菌の助けで免疫細胞が働いて、免疫力を高めているのだそうだ。免疫にも大きく関係をしていることは知らなかった。

 こうした大事な働きを担う腸内細菌は、なんと1000兆個にもなり、その重量は1.5kgにもなるのだという。実に体細胞の60兆個の16倍強の腸内細菌が存在するというのだから驚いた。

 腸から体内に吸収する働きを受け持つ「腸細胞」は腸壁の腸粘膜にびっしりとあるのだそうだ。

 腸細胞と腸内細菌は絶えず「生まれては死んでいる」のだ。糞便の約半分がそれらの死骸で、食物の残滓は15%程度にすぎないのだとか。

 最近の遺伝子研究の発展で、培養できない腸内細菌を遺伝子レベルでの研究が進んで、培養で分かる菌より10倍もあることが分かってきたそうだ。この点についてはNHKスペシャルでもやっていたと思う。

どんな乳酸菌をどのように摂ればよいのか、その働きなどをこの本で知りたいと思う。

                    ―H.S―

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2013年5月11日 (土)

松旭斉すみえの世界⑤……御著書から

 ★曲をかけながら練習しよう。

 前にも触れましたが、なるべく早く好きな曲を見つけて、練習のときにその音楽を聴きながらやると、演技のイメージが膨らみます。

 「この旋律の切れ目のところで、こういう決め方をしたい」とか「ここのところはちょっと盛り上がるメロデイだから、演技も盛り上がったものを見せたい・・・・・」とか・・・・・。

 ですから、曲をかけながら練習するととても効果的ですし、重要な事なのです。最初から大きな音でなくても、小さな音でも何となく耳の中に入れながら練習した方が良いと考えています。

 その方が、曲の長さと演技が、無理に合わせなくても練習しているうち自然に合ってくるからです。意外と、やっているうちているうちに、曲のイメージと自分の動きがマッチしてくるから不思議です。

 最初に演技を練習して、後から曲をつけようとすると、曲が余ったり、或いは曲が足りなかったりして、又練習をし直さなければなりません。

 音楽と演技が一致していると、出し物がとても引きたちますので、先ず曲を決めて、それに合わせて演習をしましょう。

★失敗した時のことも考えて練習しよう。

 マジックを練習している時というのは、意外と失敗した時の事は想定せずに、成功する時のことばかり考えて練習している事が多いのではないでしょうか。

 しかし、マジックには失敗はつきものです。勿論、私達プロでも失敗することはあります。特に、私は多い方です。(笑)

 ですから、練習する時には、「ちょっとここは危なさそうだな」というところは、「もしここでこうなったらこう対処」しようというように、さまざまなケースを考えて練習しておくと良いでしょう。

 例えば、ものを落としたら、拾うところからの練習ではなく、拾う前、つまり落とす前に、戻って練習をしなければなりません。落とす前に問題があるのです。

                                     M・O

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2013年5月10日 (金)

松旭斉すみえの世界・・・・・④ 御著書から

 「オリーブの首飾り」を初めて聞いた時には、「え!この曲、なに?」っていうぐらい個性的な感じがしました。ですから、皆さんも、ラジオを聴いていて、耳に飛び込んできた曲が「いいな、私の出し物に合いそうだな」感じたら、それを使うのが一番良いと思います。

 私は、今でも曲に困る時は「オリーブの首飾りを使います。曲が体にしみ込んでいて、しっかり自分の頭の中に寸法が入っていますので、とても安心して演じることが出来るからです。

 それから、皆さんが曲を選ぶときに気をつけて頂きたいのは、もしプロなど他人のやっているネタを演じる場合、曲まで同じものを使ってはいけないという事です。

 同じ曲だと、どうしてもその人のイメージが残っていますので、曲を変えると言う事は大事なことです。曲まで真似してしまうと、折角マジックを上手に演じたとしても、あなたらしさがなくなってしまいます。

 つまり好きなネタや好きな曲、さらに好きな道具や好きなコスチュームを選ぶこと、それが貴方の個性になるという事です。

 

  ★ 練習の仕方 

1やさしい物を上手に演じよう

 私のモットーは、「難しい物を下手にやるより、やさしいものを上手にやる」ということです。

 少しマジックを覚えてくると、難しい物をやりたくなりがちですが、やさしい物が上手にできなければ難しいものも上手になりません。先ずやさしいものを、誰よりも上手く演じられることが先決です。

 いきなり難しい物から始めないで、基本的なものやさしいものからしっかり、誰よりも上手にできると思うくらい練習することが大事です。

 優しいと思っていたネタでも、上手にやろうと思うとけっこう奥が深い物があります。実際、私がやっているものなどは、みんな優しい物ばかりです。(笑)

                                       M・O

                                   

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2013年5月 6日 (月)

松旭斉すみえの世界・・・・③御著書から

2 音楽は自分の好きな音楽を選ぶ

 ネタが決まったら、次に重要なのは音楽です。選んだ出し物との関係を考えながら、先ずテンポの速い曲がいいのか、ゆっくりとした曲が良いのか、などを決めていきます。

 それには先ず、自分がこれからどういう演技がしたいのか、というところから考えていくと良いでしょう。

 ただし、漠然と曲を探すいうのは結構大変な作業ですから、普段からラジオやCDを聴いたりしながら、自分の好きな曲をピックアップしておくとよいでしょう。

 私は、今でもポール・モーリア楽団の「オリーブの首飾り」ステージで使い続けていますが、あの曲を使おうと思ったのは全くの偶然からでした。

 今からもう37~8年ぐらい前の話なのですが、お花が沢山出るマジックをやっていて、なんとなく華やかなふんいきの曲が欲しいなと思っていたところ、たまたま車のラジオからあの曲が流れてきて「あっ、いいな」と思ったのがきっかけでした。

 「オリーブの首飾り」は今ではいろいろなステージで使われる定番の曲になりました。こうして、すっかり有名になったこの「オリーブの首飾り」ですが、日本で最初に使い始めたのがどうも私らしいという事で、一時話題にもなったりもしました。

 勿論、「私が一番最初だ」といって選んだわけではありません。たまたま耳に入ってきた時に、「あっ、これ、今やろうとしているマジックにピッタリだな」と感じをもったので使っただけなのです。

                                       M・O

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2013年5月 5日 (日)

松旭斉すみえの世界・・・・②   御著書から

 プロ、アマ問わず、自分のマジッシャン好きなタイプマジッシャンの真似から個性を見つけるための一つの有効な方法だと思う。

 私自身、今まであまり気にしていなかった出し物でも、アマチュアの方たちが演じている出し物を見て「あ、意外といいネタだな」と再認識する場合があります。

 私は、長年この業界にいますので、たいがいの事は知っているつもりですが、前々から好きでもなんとなく手がけにくかった物が、ひょんなことからちょっとやった見たくなることがあります。

 アマチュアの方のステージを見ていて、例えば「あそこをこうすれば、もっと良くなるのに」とか、「ここをこう繋げていいネタになるのに」と気ついて、ちょっとやりたくなるのです。

 プロの素晴らしいマジックを見た時には、「ああ、いいわね。上手いわね」と感心して終わってしまう事が多いのですが、どちらかというと、アマチュアの方の演技を拝見した時のほうが、そういうイメージが凄く膨らみます。

 「あの形をもう少しこうしたらもっといいのに」とか、ああいう色は使わないで、こういう色を使った方が効果的なのに」等というように、考えることが一杯ある方が勉強になります。

 そして、自分なりにアレンジして演じてみることによって、自分らしさが出ますし、それがいわゆる個性に繋がって行くと思います。

 自分ではそんなにははっきりと気付かないかもしれませんが、演じているといるとそれが自分の個性として自然に表に出てくるものです。

                                        M・O

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2013年5月 1日 (水)

公開講座ゲスト松旭斉すみえ師の世界・・・・ ①

 5月19日の公開講座「松旭斉すみえ先生をお迎えして」のレク

ャー&マジックショーをお見逃し無く。アシスタントとして、花島けい

プロが同行されます。お楽しみに!

 

 bell開講座を機会に,先生の御著書「松旭斉すみえマジックの世

界」から一部をブログ記事としてご紹介致します。bell

 第一章 マジックを上手に演じるためのノウハウ

  ★ 自分の個性を見つけよう 

 1 ネタの選び方

     マジックを演じるにあたって一番大切なのは、自分の個性を

    出すことです。先ず、自分の好きな出し物を見つけるところか        

    ら始めると良いでしょう。自分が嫌いなものは、他人から勧め         

    められても練習しても楽しくないので上手にはなりません。   

     

     逆に好きなものは、練習していても楽しいので、どんどん上

    達ます。先ず、自分の好きな出し物を探すことが先決です。

     そのための簡単な方法は、プロや仲間達が演じている物を、        

     いろいろと見ると良いでしょう。その中から、いいなあ、やって

    みたいなと思うものを見つけることです。

     

    いろいろな人のステージを沢山見ることによって、自ずと自分

    の好きなスタイルが決まってきます。

    それが、自分のスタイルとつながっていることでしょう。

                              M.O

      

      

      

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2012年4月22日 (日)

マジックと脳の働きについての興味深い本

先日、朝日新聞の書物の広告で面白そうな本を見つけた。題名は「脳はすすんでだまされたがる」で、副題が「マジックが解き明かす錯覚の不思議」と書いてあった。著者は、スチーヴン・L・マクニックとスサナ・マルティネス=コンデで、サンドラ・ブレイクスリーがまとめたもののようだ。発行は角川書店で2100円である。

 コピーには、「コインが消え、鳩が飛び出す。マジックは古来人間の脳機能を熟知して、その裏をかくことで発達してきた。神経科学の見地から脳がだまされるプロセスをやさしく解説」としてあった。

  2100円という値段に躊躇したが、たまたま栄地下街の丸善書店に立ち寄ったらあったので買った。まだ、読みかけたところだが、大変興味深い。というのも、2人の脳神経学者が、世界中を旅行して、数多くの一流マジシャンに会い、トリックを学び、さらには、マジックショーを企画し、ハリウッドにある世界的に有名なマジックキャッスルで本物のマジシャンのオーディションを受けたのだ。そして世界で初めてニューロマジックの科学を作り上げるのだ。それを詳細に書いてある。

  二人はアリゾナ州フェニックスにあるバロー神経学研究所(BNI)の神経科学者で、スチーヴは行動神経生理学研究室長、スサナは視覚神経科学研究室長である。二人は、ニューロンと呼ばれる個々の神経細胞からなる脳が、一人称の経験の感覚、すなわち、意識性を生み出す過程に興味を抱いているそうだ。ニューロンが相互につながって特定の回路を形成し、意識性が生まれる。これがどのようにして起こるのかは究極の科学的な謎であり、神経科学は今まさにこの謎を解こうとしている。(P.5)

  いったいニューロンのつながりがどのようにして意識を作り出すのかということは知りたいところである。 

  序の冒頭に、次の警句が書いてある。

 クラークの第3法則―「高度に発達したテクノロジーは魔法(マジック)と見分けがつかない。

 ニ―ヴィンの法則―「高度に発達した魔法(マジック)はテクノロジーと見分けがつかない」

  これは誰にでも納得のいくところであろう。コンピューターの発達によってもたらされた高度のテクノロジーは、まるで魔法の世界と同じである。それは日々のテレビコマーシャルをみていてもわかることだ。

  マジックは、私は、アナログの世界だと思うのだが、非常に訓練されたスライハンド・マジシャンのマニュピレーションやイリュージョンの世界はテクノロジーと見分けがつかない。

  マジックの世界では、種明かしをすることはいけないとされている。しかし、この本によると、世界ではアマゾンサイトで「magic」と検策すると何と75000冊もヒットするという。Youtubeでもほとんどすべてのマジックのトリックが見られるという。

  そのマジックが脳のどういう働きとどのようにかかわっているのか、わくわくしている。

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2009年4月11日 (土)

本の紹介―トリック心理学

 先回、松田道雄氏の本を紹介したので、今度は高木氏重朗氏の「トリック心理学」(講談社現代新書昭和61年刊)を紹介します。

 ”はじめに”には、次のように書いてあります。

 「図を見ていただきたい。(クリックすると大きくなります)この図形は一枚の紙に三つの切れ目を入れてつくったものである。この図形を見ていると、エッシャーの絵にあるような不思議な図形が目の前に現れたように思える。

  Cimg0048         この図形を見て何の不思議も感じない人はマジックに縁のない人である。

 また、30秒以内にその作り方がわかった人は、すばらしい直観力、創造力を持った人か、異常な思考力を持った人である。

 不思議に見え、どうしてつくられたのかがわからない人が大部分で、これらの人はノーマルな人だといってよい。

 この図形は、不思議なものではない。ちょとした心理のトリックで不思議に見えているだけなのである。

 ―略ー

 本書はマジックの主な現象について例をあげて、トリックの心理的な面を記してみた。

 筆者の意図したところは、本書によってマジックのタネを知ることではなく、人間はどうしてトリックにひっかかるかということを理解し、マジックのほんとうのおもしろさ、楽しさを知っていただきたいことである。」

   wobbly本書では、出現、消失、復活、貫通・脱出、超能力とマジックの全てについて心理面からの説明がなされています。マジックのタネ明かしもありますが、それについては高木氏は、あとがきで次のように述べています。

 「マジックを見るときの注意は、客としてマジックを楽しむという態度で見ること。決してタネを見破ろうとしてはいけない。そのマジックが自分にとってどのように見えたかがだいいじなのである。」

 「マジックの研究会は各地にあるので、それに参加するのもマジックを楽しむ方法である。」と結んでおられます。happy01

 マジックに興味と関心のある方は是非「名古屋華マジカルグループ」へどうぞ。lovely

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2009年4月10日 (金)

本の紹介―奇術の楽しみ  

 松田道弘氏がお書きになった「奇術の楽しみ」(筑摩書房刊1975年)を紹介します。

 この本は、ちくま少年図書館シリーズの30番目として書かれたものです。裏表紙の紹介には次のように書いてあります。

 「ありえない世界」への招待状

 「ものをいう首」「宙に浮く美女」「消えた貴婦人」など、常識では考えられないトリックを生み出し、「ありえない世界」に挑戦した世界的な奇術師たちーー彼らを夢中にさせた奇術の魅力ってなんだろう。推理小説やパズル・落語などさまざまな例を引きながら、奇術のおもしろさとその秘密をたぷりとつたえてくれる、たのしい読み物。」

 小学校6年生以上を対象に書かれたものですが、大人が読んでもとても面白い読み物となっています。

 著者は、あとがきで次のように述べています。

 「読み物としての奇術の本を書いてみたいと思っていました。タネ明かしの本はいくらでもありますが、奇術そのものの魅力を語った本は外国にも殆どありません。」

 著者の意気込みがわかりますが、このような本を書く難しさをも語っているように思います。

 今、名古屋市美術館で騙し絵の展覧会が開かれているようですが、口絵にエッシャーの騙し絵があったり、奇術や魔術やいかさまや詐欺やパズルやといろいろなアプローチで奇術についての眼を開かせてくれます。

 なお、エッシャー展が名古屋松坂屋7階の美術館で、4月29日から開催されます。入場料は800円です。

 私は、松田道弘氏の本は大好きです。マジックの本でも大変丁寧に分かりやすい解説をしているからです。その点では高木重朗氏の分かりやすさと双璧をなすものと思います。

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